先日、サロンの郵便受けに、たくさんの広告に紛れて1通のお手紙が届いていました。
差出人は、新郎お父様。
前撮りのときにお会いしたんです。両家の親御さまに。
新婦の親御さまは比較的近くにお住まいなので、何度かお会いしていますが
新郎の親御さまは遠方なので、結婚式前にお会いできる貴重な日でした。
自宅で採れたブルーベリーで作った自家製ジャムも別日に贈ってくださって、もう、とろけた。
文章に「美しい」という言葉を当てはめても良いのなら
それはそれは美しい文章で。
よくある「出だしの文章」も何もなく始まったそのお手紙は、だからこそ
すぐにお父様の声が聞こえてくるような感覚で、すっと心に入ってきました。
内容は私の宝物にするとして、1文だけ。
【こうして2人の望みがCANOWことを嬉しく思っています】
CANOW(カナウ)という屋号は、私が独立した6年前につけました。
CANとNOWをくっつけた造語です。
「今(NOW)できる(CAN)ことを見失わなければ、どんな想いも叶う(CANOW)」
という想いを込めてつけた、大切な名前です。
そんなCANOWを、こんなふうに文章としてしたためてくださった心意気を
とても嬉しく思いました。
なんてカッコイイ心遣いなんだろう。
同時に、親の願いというものも感じ取りました。
自分の子どもには、こんな風に育って欲しい。
こんな大人になって、こんな人生を歩んで欲しい。
きっと結婚式にだって「親の願い」はあるでしょう。
でも、その根っこにはいつだって「この子の望みが叶いますように」という
シンプルで揺るぎない願いがあると思うのです。
私も親になって、そう感じます。
「この子の望んだことが叶いますように」って。
結婚式を機に、いろんな想いが交錯していることを肌で感じます。
その想いを背負うなんて言ったら大袈裟かもしれないけど、でも、結婚式のその日は
ウェディングプランナーとして、そんな役割があると思っています。
期待されることは、いつだって私のパワーになります。
2017年6月15日
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